江東区の清澄白河と東陽町でhairPregoを運営する代表の渡辺です。
4月に新卒で入社して、だいたい今くらいの時期になると辞めてしまうアシスタントが増えてしまう傾向にあります。
そしてその理由はほとんどみんな共通しているので、「自分だけ…」なんて思わなくても大丈夫。
決してあなたが弱いことではなく、そう思ってしまうのも仕方ないのです。
それは、経営者に都合がいいようなことをが「常識」となってしまっているから。
この常識には嘘があるからです。
アシスタントが悩んで辞めてしまう理由とは?
まず不動のトップ3は、いまだに残るブラック労働環境。
①長時間拘束
11時間ぶっ通しで働いていたり、
始業前の準備、営業後の掃除、強制の練習やミーティングで、帰ったらすぐ寝て起きてまたすぐ仕事の繰り返しというアシスタントがほとんどではないでしょうか?
②少ない休み
美容師の平均は年90日みたいです。
月6休のところもまだありますよね。
それで夏季、年末年始休暇入れても90日以下ですから、やはり美容師は休みが少ないと思います。
ちなみに一般的な社会人は約120日+有給休暇。
Pregoでは115日+有給休暇になります。
③見合わない給料
とどめはコレですね。
この1、2、3が揃っていることでみんなやめてしまうわけです。
④体調不良(メンタル、手荒れ、首肩腰など)
1、2、3を長く続けていれば疲れが回復することなく体調不良になる人も多くいます。
当然です。
手荒れも回復する暇なくひどくなる一方で、美容師すら諦めてしまう人も多くいますよね。
さらに続けることによって、気持ちも体力も余裕がなくなりメンタル的にもキツくなってきます。
これは弱さじゃない。普通そうなります。
⑤人間関係
人手不足によって、価値観の違うスタッフが集まると必ず起こる問題です。
Pregoでは、どんなに人が欲しくてもコンセプトに合わない人は絶対に採用しません。
それはスタッフの働きやすさのためです。
会社側がこういう取り組みをしていない場合、そこにどんなスタッフがいるのか?今後どんなスタッフが入ってくるのかは運次第ということになりますね。
⑥将来への不安
1〜4が何年も続けば、ほとんどの人が不安になって当然です。
・このままずっとアシスタント?いつになったらデビューできるのかな?
・スタイリストみんなが新規に入れていないみたいだけど、自分がここでスタイリストになっても平気?
・この時間とお金の不自由をずっと続けていて後悔しないかな?
・美容師ってこういう仕事って言われているし他に行っても変わらないだろうな。
こうしてみんな美容師そのものをやめてしまうわけです。
せっかく好きな仕事に出会えたのにもったいないことですよね。
だって、世の中好きでもない仕事をやり続けている人かなり多いの知っていますか?
Twitterでもネガティブな愚痴ばっかりです。
そんな中好きな仕事に出会えるってとても素晴らしいことです。
だから僕はなんとかして続けて欲しいと思ってこういう記事を今回書きました。
あなたが弱いわけじゃない
このような過酷な労働環境なのに、「自分が弱い」と思ってしまって落ち込む人も少なくないんですよね。
社会人一発目がこの環境ですから、経験的にもしょうがないのかもしれません。
それに、同期の中には食らいついている人もいたりすると、どうしてもそう思ってしまうのかもしれないですね。
でも大丈夫。100%あなたの弱さではない。普通の人なら嫌になって当然です。
でも、なんでそんな風に思ってしまうのでしょうか?
実は、「常識」に紛れた嘘がそのような誤解を生む原因となっているのです。
「一人前になるために」は嘘
これは、わかって言っている人と、本気で信じて言っている先輩や経営者もいます。
じゃあ何が嘘なのかというと、
一人前になるために人生の時間の多くを”労働”に費やすことです。
労働ばっかりしたって一人前になりません。
あたかも本当のようなこの嘘で得するのは経営者だけ。
安い賃金で長時間少ない休みで働いてくれるわけですから。
確かに現場経験は必要だけど、10時間11時間もぶっ通しでやるのは無駄です。
休みを一般より40日近く減らして労働をするのも無駄です。
そんな疲弊状態から練習や勉強したって、効率悪すぎますよね。
それに、そんなにプライベートな時間を奪った弊害は、必ず疲れやメンタルに帰ってきますから、長い目で見て誰も得しません。
そのような時間を減らして、もっと勉強や練習に充てた方がよっぽど一人前に早くなれると思いませんか?
これがなんで改善されないのかというと、まだこの常識に経営者が甘えられる余地があるからです(もう淘汰されてきてはいますが)
もしくは常識を本気で信じていて気づいていないから。経営者もその環境で育ってきていますからね。
頑張りたいのに頑張れない環境ということではないですよ。
プライベートの時間もしっかりと確保されているけど、その時間を自分の意志で仕事に振るのは自由。
問題は、選択肢がなく、「頑張る」を偽って奴隷のように労働させていることだと思います。
だから環境が大切
でも今、そんな劣悪な環境を変えようと頑張っている経営者が増えてきています。
それは、だんだん美容師も働きやすい環境が増えてきているということです。
だから、労働環境が理由で美容師を辞めたいと思った時、それが美容師だと思わないでください。
もっと他に、長く美容師を楽しめる環境がたくさんあります。
冠婚葬祭に全て出席できて、土日も休めて、仕事終わりに買い物やマッサージに行ったりする余裕があって、それでいて今までの給料の1、5倍もらえる環境も増えてきています。
もちろんPregoもその一つです。
さらに店ごとに違うコンセプトによって、客層やメインのメニューも違ってきますから、色々と見てみるといいと思いますよ。
好きな仕事を続けられるということは、豊な人生の一つだと思います。
諦めないでくださいね😄