代表の渡辺です。
「Pregoダメージ&エイジングケアシリーズ」の試作品第2段が完成してきました。
前回の試作品第一段では、目指していた質感にかなり近いものが出来上がってきていました。その時の様子はこちらをご覧ください。
目指している仕上がりは、
圧倒的な艶、重くないのに指通り滑らか
という質感です。
パサつきを抑えるために油を多く入れる一般的な処方だと、重くなってペタッとしてハリコシもなくなるので、そのような処方は一切していないものになります。
その詳細も目指している効果と一緒に詳しくこちらに書いていますので是非ご覧ください。
今回の改善点
こちらが試作品第二弾たち。
左の3つがシャンプーで一番右がトリートメント。
シャンプーはヘマチン高濃度配合で相変わらず黒いです。
トリートメントがグレーっぽくなっているのは、実はこちらのもヘマチンを配合したから。
ヘマチンって?
ヘモグロビンを構成する成分の一種。
こんなにたくさんの効果があります!
- 髪の修復作用
- 髪の老化防止作用
- 白髪の抑制作用
- 抜け毛抑制作用
- カラーの色持ちup
- 残留カラー成分除去
- パーマの持続性向上
- パーマ臭の除去
ヘマチンは髪の主成分のケラチンにくっつきやすい性質なので髪を補修してくれます。ダメージ補修に関してはヘマチンのほかにケラチンも高濃度で配合しているのでwで効果あり。
また、その結合が架橋結合になることでカラーの色持ちやパーマの結合を強化してくれます。におい成分とも結合して一緒に流れてくれます。
もともと酸素を運ぶヘモグロビンの構成成分なので酸素の吸収率が非常に良いいため、抜け毛や老化の原因となる活性酸素も取り込んで体内から除去してくれる力もあります。
だから白髪の抑制にも役立つわけです(※目に見えて減るわけではないです)
白髪染め後にしっかり洗っても数週間は残留しがちな成分も除去可能。毎日使うものだし、高濃度なので早めに除去できます。
前回の使用感では、シャンプーはほぼ完成に近いものでした。
トリートメントも目指していたものにかなり近かったのですが、極端に脂質量を抑えてしまったため、毛先がぱさぱさ程度は抑えられてもガサガサしたりバサバサするレベルは抑えきれませんでした。
疑似キューティクルを形成する作用だけではもう一息足りなかったみたいです。
そこで今回のトリートメントは、脂質量を少しだけ増やしました。
増やしたと言っても、毎日使うとどんどん髪に蓄積してしまう安価な油ではなく、Pregoで使用している脂質は毎日のシャンプーでリセットしやすいものを厳選しています。
蓄積した方がいいのでは?と思われるかもしれませんが、脂質に関してはカラーやパーマへの影響、ペタッとしてしまうことを考えると蓄積しない方がいいのです。
その代わり、以前もお話しした「ポリイオンコンプレックス」というイオン反応を利用したキューティクルの形成作用は蓄積するようにして、ハリコシ、艶、手触りが日に日に良くなるような処方になっています。
今回の感想
結論から言うと、
- トリートメントの脂質量がもう少し足りない
- トリートメントの粘度が足りない
といったところでした。
よく言えばハリコシが出た、悪く言えば固めの髪質の方には硬く感じたので。
疑似キューティクル形成と内部補修で髪の強度を上げることを目的としているため、その効果がしっかり出ていたがために脂質とのバランスが取れなかったようです。
脂質に関してはちょっとビビり過ぎました。
単純に脂質を減らせばいいってわけではないですね。今回増やしたと言っても一般商品に比べればまだかなり少ない方でしたので。
強度(ハリコシ)が増した分との差し引きが重要なようです。
次はそのバランスも考えてもう少し調整してみたいと思います。
あとは香り
実はこれが一番難しいと思っています。
香りを特徴的にすれば、「すごい好き!」と言ってくれる方がいる反面幅広い方へは受けづらい。
過去にとても髪にあっている商品があっても「香りが嫌」と言われたことがメーカー品であったので、それではこだわったスペックがもったいない。
香りがウリなのか、スペックがウリなのかでその選択肢は変わってくると思います。
今回の商品は間違いなくスペック重視。
なので、香りの濃度はやや薄めに設計しようと思っています。
香りの種類は、甘くなく、スッキリ目で、嫌われる率が少なそうなものの中から選んでいます。
妥協ではなく、こだわったスペックの商品をなるべく多くの方に使ってほしいという思いからです。
ブログ内のサンプルの写真にいろいろ香りのラベルが張られていますが、これは向こうが提示してきたものですのでこれらの香りになることはありません。
香りも合わせて試行錯誤中です。
試作品第三弾が出来上がりましたらまたご報告いたします。
このままいけば11月までには完成するかもしれません。
それでは!