江東区を中心にhair Pregoという美容室を運営する株式会社ビノス代表の渡辺です。
今回は美容室経営者にはちょっと耳が痛い人もいるかもしれない美容師の休憩時間について触れてみたいと思います。
休憩時間とは?
ざっくりとした説明になりますが、労働時間が6時間以上8時間未満の場合は45分、8時間を超える場合は60分の休憩をとることが法律で義務付けられています。
必ずまとめてその時間をとらないといけないわけではないです。
ただ、その休憩時間分で遅出や早退をさせることは出来ません。
店側はそうしたがりますがそれじゃ休憩ではないですからね。
また、その間に電話に出てしまっては休憩としてのカウントになりません。
その間に発注やろうと思ってもできません。
従来の休憩の取り方
募集要項には「休憩1時間」と書いてあることがほとんどです。法律で定められているものですから。
ただ、全てのサロンがとは言いませんが多くのサロンでは1時間分を分散してとってね。というところがほとんどだと思います。
でも実際は取れている人は少ないと思います。
その理由は、
・予約を止めていいという権限をもらえていない
・誰も取らないから取りづらい
・1時間分を分散してとるってなるとしょっちゅう休憩しているみたいで気が引ける
・帰りが遅くならないよう空いている時間は発注や掃除をしているからさらにそれ以上空いている時間は1時間分もない
というものがほとんど。
極端な話、サロン側としては「ちゃんと取ってね」と言い続けていれば法律的に完全アウトではありません。グレイな感じ。
「休憩1時間って嘘ですか?」って聞いたとしても、
「取ってと言っているのに取ってないのはスタッフだ」
「本当に取ろうと思ったら予約を止めることもできるだろう(言ってはないけど)」
と言われるのがオチですね。
確かに完全アウトじゃないけれど、でも周りも取ってなくて予約止めれる権限も与えられてなかったらなかなか出来るもんじゃないですよ。
こういう心理をわかってるんですよね。
一応募集要項自体も嘘にはなりませんし。
Pregoの休憩の取り方は?
予約を止めずに1時間を分散してとれるところって結構暇だと思います。
帰りが遅くならないよう営業時間の合間に掃除や発注をやっても1時間分細切れで取れるってことですから。
だからなかなか1時間分細切れで完全に業務をしない休憩をとるっていうのは難しいことだと思うんです。
だからPregoでは30分は各個人が被らない時間帯で予約を止めて休憩時間を確保して、残りの30分は合間を見て休憩を取るようにしてもらっています。
その間は外出もあり。
どんなに先の日程までも前もって入れてもらってOK。
残り30分なら10分3回で取れますから現実的です。
しかしどうしても予約を優先したいから止めたくないという方も実際います。
それでも法律で決められていることなので、サロン側としてはその思いもわかった上で「ちゃんと休憩取ってね」と指導するしかありません。
でも実際は取る頻度が少ない方もいます。
だから補足として伝えているのが、
「休憩は法律で定められた義務で取るのが当たり前のことだから、自分が取ってないからといてって毎回ちゃんと取っている人にモヤモヤするのはそちらが間違いだ」
というのを全体向けのメッセージではっきりと明確にしています。
こうすることで、少しは「取りづらい」ということが無くなるからです。
逆に、予約を止めて休憩をとらない人に指導はしますが厳しくは言いません。
指導してとらせることがこちらの義務ですが、その気持ちもわかるからです。
特にPregoは営業時間が短いので、
「この営業時間で取ってしまったら予約を満足に受けれない」
「予約を断ってまで取ろうとは思わない」
という人もいるからです。
でも言います(笑)
が、それを言われる側のスタッフもこちらの想いを理解してくれているので成り立っています。
このように、
・どちらの人も共存できる
・確実に休憩が取れる環境にしている
・休憩をとりやすい雰囲気にしている
という配慮して休憩時間を設けています。
スタッフの心理に甘えて取らないことをラッキーとするのではなく、確実に取りやすい条件を揃えたうえで判断はスタッフに任せている感じです。
以上Pregoでの休憩の取り方でした👋