オリジナルシャンプー&トリートメントの開発Vol.②〈試作品1号完成!すでに理想に近い形〉

過去の記事はこちらをどうぞ。


代表の渡辺です。

先日、ようやくサンプル第一弾が到着しました!

真っ黒。

これはヘマチンを高濃度で配合している証拠。

ヘマチンとは?

ヘモグロビンを構成する成分の一種。

こんなにたくさんの効果があります!

  • 髪の修復作用
  • 髪の老化防止作用
  • 白髪の抑制作用
  • 抜け毛抑制作用
  • カラーの色持ちup
  • 残留カラー成分除去
  • パーマの持続性向上
  • パーマ臭の除去

ヘマチンは髪の主成分のケラチンにくっつきやすい性質なので髪を補修してくれます。ダメージ補修に関してはヘマチンのほかにケラチンも高濃度で配合しているのでwで効果あり。

また、その結合が架橋結合になることでカラーの色持ちやパーマの結合を強化してくれます。におい成分とも結合して一緒に流れてくれます。

もともと酸素を運ぶヘモグロビンの構成成分なので酸素の吸収率が非常に良いいため、抜け毛や老化の原因となる活性酸素も取り込んで体内から除去してくれる力もあります。
だから白髪の抑制にも役立つわけです(※目に見えて減るわけではないです)

白髪染め後にしっかり洗っても数週間は残留しがちな成分も除去可能。毎日使うものだし、高濃度なので早めに除去できます。

そんなヘマチンを、こんな黒くなるくらい入れています。

ボトルに詰めたらポンプの管が見えなくなるくらいなので、市販でボトルに色が付いているのとは配合量が全然違います。自分たちで作るからこそできる配合率ですね。

使用感

シャンプー

狙っていた質感は、「艶、ツルツル感、なめらかな指通り」。「重いのではなく滑らか」なので、ふんわりもしやすく。

というものだったのですが、ほぼ近い形です。一発目でこの仕上がりにびっくり。

ふんわりさせやすさとは、乾かせば勝手にふんわりするわけではありません(たまに誤解されるので)

自分でふんわりさせようとしたときにやりやすくなるということです。そのためにハリコシの出やすい界面活性剤を入れているのですが、ねこっけの僕の髪に使ってみてその効果は実感できました。

どちらかというと、安く滑らかさを演出するための油成分を使用していないからそいつに邪魔されないという感じでしょうか。

すすいだ後の髪もつるっとしていて軋まずにいい感じ。

トリートメント

即実感を促すための油に頼った演出はせずに、ポリイオンコンプレックスによる「艶、ツルツル感、なめらかさ」を重視しましたが、こちらもかなり狙いに近いものが出来上がってきました。

ポリイオンコンプレックスとは?

電荷極性(-アニオン、+カチオン)のイオン反応で、反応によって水溶性だった物が難溶性の物質が形成される。

この反応を使い、髪に皮膜(疑似キューティクル)を作り出すトリートメントを作りました。

子供はキューティクルが綺麗で整っているからあんなに艶々で美しい髪をしています。カラーやパーマ、紫外線、ドライヤー、ブラッシング等々、キューティクルが剥離する要因は生活の中にたくさん。

疑似キューティクルを作ることで、傷んだ髪の強度も上がり、艶と手触りを回復させます。

そんなキューティクルを疑似的に作るイオン反応がポリイオンコンプレックスです(ネットで検索すると結構出てきます)

よくありがちな油メインの調整は、「安い」、「わかりやすい」という点で一般的な商品はほぼやっていますが、デメリットは使い続けると蓄積して重くなる、コーティングし過ぎてカラーやパーマの邪魔をする、艶が鈍いなど上げられます。

油による調整のメリットは、「乾燥して広がる」「癖毛で爆発する」このような方には抜群に効果を発揮します。

Pregoトリートメントでは、「重さ」「しっとり」の役目はかなり低めの設定。この役割はトリートメントではなくアウトバス(洗い流さないトリートメン)の役割だからです。

こうして役割を分散することで、1つ1つに持たせる効果を高めることが狙いです。

「重さ」が欲しい方はオイルで調整することをお勧めします。

トリートメントの最大の効果は補修や修復じゃないの?

補修とか修復とかよく使われていますよね。

まず、トリートメントは髪の「補修」は出来ても「修復」できません。絶対。

補修って壊れたところを補うことで元通りにすることではないですよね。

修復は壊れたところを元通りにすること。

ざっくりですがこんなニュアンスだと思います。

髪は元に戻りません。なので傷ませない、傷む前のケアが大切になってきます。

とはいってもトリートメントで出来る補修にも限界があります。

その出来る範囲内での補修成分はしっかりと含まれています。

CMCという成分で、髪の水分を保持してくれる役割のものです。

低ダメージでも少しずつこれは流出してしまうため、サロンに来た時だけやるトリートメントより、毎日家で使うトリートメントの方が常に補修ができます。

内部的にそれ以上のことをやるには限界があるため、内部補修ではなく髪を守り、美しく見せるキューティクルを強化させる効果に振っています。

改善点

シャンプーはほぼほぼいい感じですが、シャンプーでふんわりさせやすくしているのを邪魔しないようにトリートメントに入れる脂質をかなり落としてしまったせいか、毛先がバサバサ、ザラつくようなレベルの人にはちょっと物足りない感じ。(自分の髪が伸ばしっぱなし、海の紫外線、海水でそんな感じ)

この辺を安い油ではなく、毎日使っても蓄積しづらい脂質を使い、配合量もシャンプーでリセット出来るくらいに調整する方向になりました。

第2段のサンプルが待ち遠しいですが、一回目からかなり質の高いものが出来上がってきてとても楽しみです。

今回は質感の話が中心でしたが、シャンプーには植物系の幹細胞、育毛成分などが一般商品の100倍以上入っているなど当初の設定はそのままです。この辺は数回使った程度でなかなか効果はわかりませんが。

サンプル第2段が出来たらまた使用感を報告させていただきたいと思います。

この調子だと結構早くできるかな?

それでは!

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