(株)ビノス代表の渡辺です。
美容師の労働環境は社会保険の加入や、最低賃金の見直し、完全週休二日の導入などなど、10年前に比べ結構改善されてきていますよね。
ただ、美容師の残業問題、
これに関してはスタッフも「他がよくなっているからここに関しては厳密なことまで言わなくてもいいかな」というような感じで、なんとなくグレーな感じで処理されていることが多くあるのではないでしょうか。
先に言っておきますが、
このブログでやっていないところを突くつもりは全くありません。現状の話です。
さて、これってどこまでが残業だと思いますか?
僕らの世代は昔ながらの美容業界から、今の働き方改革に至るまでを経験してきた世代。
だからその移り変わりの初めの方では、「練習時間も残業だ」についてものすごい違和感を感じたことがあった世代。
スタッフ側なのに、
「いや、そんなことはないでしょ」
って本気で思っていました。
でも実際は練習時間も残業になるんですよね。
ただし、自主練は別ですよ。
もちろんミーティングも。
なんなら掃除もです。
サロンワーク以外は全て残業で、残業手当の対象になるわけです。
なので、ホワイトでやろうと思うと、
・残業手当を全額支払うか?
・残業を0にするか?
ざっくりいうとこの2択になります。
でもその残業手当って、ちゃんと計算して、正しい額を出してあげようと思うと結構な額になるんですよね。
売り上げが発生していない練習、ミーティング、掃除の時間にその残業代を支払うのって、美容室経営だと結構大変なことなんです。
Pregoではもともと時間にゆとりを持てる環境を目指していたので、なんの躊躇もなく残業0の環境にしています。
「でも、掃除とかレジとかで絶対に無理じゃない?」
って思いますよね。
でもPregoでは残業が本当にありません。
その理由は、
- 労働契約の時間より早く閉店させるから
- 練習する時は練習時間分早く閉店するから
です。
とても単純です。
一般的には、労働契約の時間と閉店時間が一緒のサロンが多いかなと思います。
これだと絶対に過ぎますよね。
でも実際は、掃除やレジ程度で過ぎた時間を残業だと指摘する人はほとんどいません。
なんなら残業だと思っている人もほとんどいないのではないでしょうか。
ただ、だからと言ってそういう「認識に甘えられるところは甘える」というところを線引きの基準にすると、絶対に他の部分でもブレます。
トップの言ってることや信念に一貫性がなくなり、小さな歪みを生みます。
初めは気にするようなことでもない歪みも、重なっていけば信頼関係に影響し、周りに伝染したり、最後は離職につながる。
そこまでを見越して、線を引く基準に甘えずにこのような環境にしています。
もちろん、自分の意思で残ることは問題ないです。
スタッフ同士の同意のもとちょっと話すために残るとか。(この場合、先輩スタッフによる同調圧力がかからないように配慮しています)
全部ダメとなると、逆にやりたいことが制限されてしまう場合もありますからね。
美容師ってなんだかんだ言って仕事が好きだから。そういうところにも配慮しています。
ということで今回は残業についてのお話でした。
それではまた👋